けいおん! バンドアニメとしてのけいおん!と唯ちゃんのスター性 @yaoki_dokidoki

本人による梗概(あらすじ)

こんにちは、やおき[twitter:@yaoki_dokidoki]です。
Twitter 企画ご覧になっていただいた方、Togetter でのまとめを読んでいただいた方、ありがとうございます。ここに梗概を掲載してまとめとしようと思います。
けいおん!唯ちゃんはなぜバンドを始めたのか、バンドにおけるスターという観点から語る - Togetter
[twitter:@yaoki_dokidoki]は、けいおん!第1話の終わりの次回予告で唯ちゃんが「高校生になった私は初めて、部活を始めました!」と独白するシーンをあげ、それが自分の胸をうつという。そしてその感動をヒントに「なぜ唯ちゃんはバンドを始めたのか」という問いを立てて、次のような結論をみちびいている。

  • 唯ちゃんは自分のかがやかしい姿をイメージできる能力をもったスターである。
  • けいおん!は、唯ちゃんのスター性をえがくことで、普遍的に説得力のあるバンドアニメを成立させようとしている。
バンドを始める動機

具体的には次のような手順で論じられる。まず軽音部のメンバーの律、澪、ムギ、唯がそれぞれバンドをスタートしたのはなぜなのかを検討する。

他の3人は外的な動機付けと内的な動機付けをミックスさせてそれぞれのバンドキャリアをスタートしているが、唯ちゃんはちがう。3人のもてなしに惑わされそうになりながらも、かたくなに「ごめんなさい」と外的な動機付けをはねのけようとした。つまり、彼女は内的な動機付けに強くこだわっていたからこそ、入部をしぶっていたのだ。だが、3人のデモ演奏を見た唯ちゃんは「なんだかすっごく楽しそうでした!」と告げて入部を決心する。

ここで唯ちゃんは3人の姿を評して「楽しそうでした」といったというよりも、そこに加わってかがやきを放つ自分自身を幻視し、その自分の姿が「楽しそうでした」といっているのだ。日常ではたよりなさそうながらも、音楽に接するときの想像力の強さと、「自分」を核にした決意・決定こそが唯ちゃんの魅力の根底にある。つまり彼女は「自分をしんじる」ことができるキャラクターなのだ。

スター性を描くアニメ

けいおん!という作品全体を通して唯ちゃんは想像力がつよく、またそれを周囲に共有させる能力をもったスター性の高い女の子としてえがかれている。このようなスター性をえがくことによってこそ、バンドをやることのすばらしさが万人に共有されるアニメが作れるのだとけいおん!は考えている。

けいおん!唯ちゃんはなぜバンドを始めたのか、バンドにおけるスターという観点から語る - Togetter